2008年6月22日日曜日

ドイツ立ち飲み事情考察3

急に執筆意欲が出て来たので書いてみる。今日のテーマは「おつまみ」。通常日本の立ち飲みでは、定番とされるおつまみが何種類かあって、そこからは店のオリジナリティであり、趣味でもある。冷や奴、煮込みなどなど。

ケルンの場合、まず2種類に分類できる。おつまみを置いているか・否か、であり、実際ケルシュを飲みつつ、ちょっとした食べ物が欲しいかな・・・という場合、置いてないレストランの場合は通常の座りのメニューの品物を注文することになる。やはり高くて量もしっかりある座りのメニューは立ち飲みには向かない。というか、座りの料理頼むくらいなら座って飲めよ、と。

で、おつまみを置いている店を見分けるにはどうするのか、と言うと、メニューを見るのである。メニューに「Kleinigkeiten für Kölsch(ケルシュ向け軽食)」というのが書いてあればその店には(食事はせずに)ケルシュだけを飲む人のためのおつまみが用意されていることになる。注意点としては、このおつまみは、立ち飲みに対して用意されているわけではないので、おつまみを置いているからといって、その店に立ち飲みがあるかどうかは別問題である。

さて、今日の本題はここから。では具体的にどのようなおつまみが用意されているのか?店によって違いはあるのか?簡単に答えてしまえば、店による違いはなく、定番商品のみを用意している店が9割(ないし10割かもしれない)である。定番商品とは:

・Metthappen:タマネギのみじん切りと生の豚肉のミンチをこねて、パンの上にのせたもの。まだ食べたことはないのだが、ちょっと気になっている。
・Halve(r) Hahn:もともとHahnという言葉は「鶏」を意味するのだが、これはケルン地方の方言、「ケルシュ(ビールの名前と同じ)」によってそう呼ばれているためで、実際は丸パンとゴーダチーズ、それにカラシのセットである。パンに切れ目を入れて、チーズをはさみ、たっぷりカラシを塗っていただくようである。
・Kölsche Kavier:ケルンのキャビア、と称されるこちらは、もちろん海出身のキャビアではなく、正真正銘の陸出身。その実、焼きソーセージとライ麦のパン、それにタマネギとカラシの付け合わせである。
・その他:お店にもよるのだが、ハンバーグやソーセージを出したり、ポテトだったり、ニシンの塩漬け(名前がわからない!)だったりと様々だが、定番は上記のようで間違いない。

残念ながら私もまだ食べたことがない。ケルンを離れる前に、こうしたおつまみもちゃんと楽しんでおかないと。

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