2008年6月25日水曜日

197 Köln Ebertplatz - Max Stark

この日は都合4軒で打ち止めだったのだが、本当に行きたかったのは1軒目と4軒目。ドイツ語のように、枠構造で攻めてみる(笑)

こちらも先日のケルシュ・テストで満点を取った店で、おつまみの充実している店だ。しかも銘柄は人気な割にレアなPäffgenケルシュ。もちろん入り口付近とカウンターは立ち飲みだったのだが、友人連れだったので、どうしても立ち飲みできなかった。御勘弁いただきたい。

先日の日記で言及した、Metthappenという、豚肉のミンチ+タマネギをパンにのせて食べるおつまみを注文してみた。うまい。ミンチ+ネギってところで、なんかネギトロ丼を思い出した。

ここは全体的に料理も安くてケルシュもうまく、人気が出るのも納得なお店。内装も綺麗で新しいしね。ここも「Schreckenskammer」同じく、ケルンに来たら訪問して欲しい一軒。

196 Köln Ebertplatz - Weinhaus Vogel

昼間の2軒を合わせて、都合3軒目となる。ここを訪れた目的は、「Hopfen Blut」というここでしか飲めないビール(ケルシュではない)があると聞いたからだ。

割と細長い店内、入って左が立ち飲みのテーケ(カウンター)で、右手には座りの席が続いている。もちろん私は「Hopfen Blut」を。ここで失敗をやらかしてしまう。昼間の2軒ですでに1.2リットルほど飲んでいて、すでに酔いがキツかったのだが、注文した際に「Klein oder Gross?(小さいのか大きいのかどっち?)」と聞かれ、始めは「Klein」と答えたがその刹那、「Ne, Gross!」と答えてしまう。なぜこのような暴挙に出たか、いまだもって原因不明である。

さて、肝心の「Hopfen Blut」は特製のジョッキに入れられて提供され、ケルシュとは違った褐色のビール。味はまぁ、普通かなぁ。というかビールの味にそこまで詳しくないのが自分ながらに残念だ。ただ、ここでしか飲めないという意味で、貴重なのだ。

察しのいい方はお気づきかもしれないが、店の名は「Weinhaus Vogel」で、日本語に直訳すると「ワインハウス・バード(日本語じゃないし笑)」って感じ。要はワインがメインな立ち飲みみたいだ。ヨーロッパ各国のワインを格安で提供している。

カウンターは割と低く、三鷹の「大島屋」を思い出させる。200-300円のケルシュ用おつまみも割と充実していたが、待ち合わせがあったため断念。次はいつ来れるかなぁ。

2008年6月24日火曜日

195 Köln Heumarkt - Pfaffen Brauerei


禁煙立ち飲み、これは日本でもぜひ徹底されたしことなのだが、ドイツでもようやく見つけた。

Pfaffenというのは、もともとPäffgenという人気のケルシュと同じ根元なのだが、ここの醸造所が出来る際に名前がこうなったようだ。Pfaffeという言葉がPfaffenに変化し、最終的にはPäffgenになったらしい。

お店自体の内装も凝っていて、比較的新しい割にはそれを感じさせないような伝統的な趣き。お店の内部があらかた禁煙なのも、こうした内装の装飾品を守るためではなかろうかと勝手に考える。1軒目が響いていたせいか、2杯で終了。

194 Köln Hansaring - Bräuhaus Schreckenskammer


いきなりだが、いい店である。先日のエントリーで紹介したのだが、良い機会だから行ってきた。さすがに「ケルシュ文化」で満点を取った店というか、ひいき目なしに見ても、古さといい雰囲気といい、良好。

お店自体は角にあり、入り口左手が立ち飲みスペースで右がレストランと言う典型的な醸造所レストラン。平日の真っ昼間というのもあり、立ち飲みはがら空き。カウンターで、ケルシュを頼む。・・・お、うまいぞ、このケルシュ。Mühlenといい、甘いケルシュが好きなんだな、俺。この醸造所は規模が小さく、瓶ビールが市販もされているようだが基本的にはこの醸造所でしか飲めないようだ。というか、この醸造所だけですべて消費しきっているから市場に回らないのかもしれない。

1杯約230円ほどのケルシュを飲みながら、店の前を通り過ぎて行く車や人を眺めるのも一興。こことミューレンは、ケルンに観光に来る人にお勧めしたい。

営業時間:ランチが11-13:45時、夕方は16:30-23時、土曜は11-14時まで。日祝休み。

2008年6月22日日曜日

ドイツ立ち飲み事情考察3

急に執筆意欲が出て来たので書いてみる。今日のテーマは「おつまみ」。通常日本の立ち飲みでは、定番とされるおつまみが何種類かあって、そこからは店のオリジナリティであり、趣味でもある。冷や奴、煮込みなどなど。

ケルンの場合、まず2種類に分類できる。おつまみを置いているか・否か、であり、実際ケルシュを飲みつつ、ちょっとした食べ物が欲しいかな・・・という場合、置いてないレストランの場合は通常の座りのメニューの品物を注文することになる。やはり高くて量もしっかりある座りのメニューは立ち飲みには向かない。というか、座りの料理頼むくらいなら座って飲めよ、と。

で、おつまみを置いている店を見分けるにはどうするのか、と言うと、メニューを見るのである。メニューに「Kleinigkeiten für Kölsch(ケルシュ向け軽食)」というのが書いてあればその店には(食事はせずに)ケルシュだけを飲む人のためのおつまみが用意されていることになる。注意点としては、このおつまみは、立ち飲みに対して用意されているわけではないので、おつまみを置いているからといって、その店に立ち飲みがあるかどうかは別問題である。

さて、今日の本題はここから。では具体的にどのようなおつまみが用意されているのか?店によって違いはあるのか?簡単に答えてしまえば、店による違いはなく、定番商品のみを用意している店が9割(ないし10割かもしれない)である。定番商品とは:

・Metthappen:タマネギのみじん切りと生の豚肉のミンチをこねて、パンの上にのせたもの。まだ食べたことはないのだが、ちょっと気になっている。
・Halve(r) Hahn:もともとHahnという言葉は「鶏」を意味するのだが、これはケルン地方の方言、「ケルシュ(ビールの名前と同じ)」によってそう呼ばれているためで、実際は丸パンとゴーダチーズ、それにカラシのセットである。パンに切れ目を入れて、チーズをはさみ、たっぷりカラシを塗っていただくようである。
・Kölsche Kavier:ケルンのキャビア、と称されるこちらは、もちろん海出身のキャビアではなく、正真正銘の陸出身。その実、焼きソーセージとライ麦のパン、それにタマネギとカラシの付け合わせである。
・その他:お店にもよるのだが、ハンバーグやソーセージを出したり、ポテトだったり、ニシンの塩漬け(名前がわからない!)だったりと様々だが、定番は上記のようで間違いない。

残念ながら私もまだ食べたことがない。ケルンを離れる前に、こうしたおつまみもちゃんと楽しんでおかないと。

2008年6月21日土曜日

ケル文研

いや、タイトルはお考えの通り、まぁ「角文研」ではないけれど。「ケルシュ文化」という本を最近買って、その影響でなんとなく。

その中で、面白いと思ったのが「ケルシュ・テスト」

次の点に関して、調査員が居酒屋を訪問してケルシュを頼み、それを批評・ランク付けするというもの。

・Füllstrich(ビールグラスに書いてある、○○ミリという表示。要するに泡とビールの量的なバランスがとれているかどうか)

・温度(キンキンに冷やすのは減点)

・泡の高さ

・泡の強度(グラスに注がれて、テーブルに持って来られた瞬間から何秒間、泡が消えずにいるか)

・泡のきめ細かさ(毎回ルーペで測ったらしい。小さい方が高評価)

・グラスが清潔かどうか

・味(「そもそも味は好みの問題である」、と定義した上で、ケルン出身の調査団が「これはケルシュ」と認めればOK。実際ノミネートされた居酒屋のほぼすべてが味に関しては満点orz)


このテストですべての項目で最高点を取ると41点満点になり、数ある居酒屋のうち満点を手に入れたのはわずか2軒。と、ここまではmixiと一緒。ここではその紹介も。

*Brauhaus Schreckenskammer:ケルン中央駅から徒歩圏内にあり、今住んでいる家からもギリギリ徒歩で行ける距離。Schreckenskammerというケルシュは、ドイツ中探してもこの醸造所でしか飲むことができず、しかも市販の瓶もあるようだがまだ一度も目にしたことはない。調べによれば、他の醸造所同様、入り口付近には立ち飲みスペースがあるはず。こちらでは珍しく、日曜祝日が休みで、平日の営業時間も比較的短い。

*Max Stark:ここも以前から、チェックしていたお店。中央駅から電車で2駅。ここの店で注目したいのは、本当に珍しく「ケルシュ用の小さなおつまみ」が割と充実していることである。以前にも書いたように、ケルシュに合うおつまみの定番としてまずハンバーグFrikadelnがあり、その他チーズ、ゆで卵、ポテトなど、これでもかなり充実しているほうだ。当然立ち飲み席あり。ここで提供されるケルシュは、ケルシュでも1、2の人気を争うPäffgenである。

2008年6月18日水曜日

193 Düsseldorf Heinrich-Heine-Allee - Zum Uerige Treff


更新が長らく止まってしまったが、実は色々と問題を抱えている。予定されていた引っ越しが急遽キャンセルとなり、必死で7月からの家を探し中。で、その新しい家の内見の帰りにせっかくだから、と同行者に申し出て寄らせてもらったのがここ。

Heinrich-Heine-Allee Platzの目の前にあるデパートの地下一階、俗にいうデパ地下の食品店街の一角にひょっこり顔をのぞかせるこの店は、以前にも紹介した「Zum Uerige」の直属の支店。瓶ビールも売っているから、Ausschankも兼ねており雰囲気は角打ちに近い。

全体的に店はちょっと暗めで、何を言わずともアルトビールが出てくる。ケルシュの場合、200ミリで1.20ユーロあたりが妥当な価格なのだが、こちらでは250ミリで1.70ユーロが普通の価格のようだ。茶褐色で苦みのきいたアルトビール、やはりうまい。店内は基本的に立ち飲みで、丸いコースターが置けそうな場所にはすべからくコースターがすでにセットされており、これが意味するのは「どこでも飲める」ということであろう。ただドイツ人の身長に合わせて作られているためか、カウンターや壁際のレールはかなり高め。新聞片手にアルトビールを飲む人や、先日のサッカーの話で盛り上がるおっちゃんたちなど、おしゃべり好きなドイツ人は見ていても楽しい。おもむろに店内を見回していると、壁に描かれた古いことわざが目に入る。

「良く飲む者は 良く眠る 良く眠る者は 罪を犯さず 罪なき者は 天国(地獄と対照的に)へ行ける」

写真は、お店を出て正面に貼ってあったポスターで、年齢のaltとアルトビールのaltがかかっていて面白いと思ったので。