2011年6月3日金曜日

アルトビール概論

デュッセルドルフの名物とされているアルトビール(Altbier)は、上面発酵の茶褐色のビール。名前のAltは、「古い」という意味だが、これはビールが古いのではなく、上面発酵というビールの製造方法が古いため。

で、そのアルトビールは基本的にはデュッセルドルフ近郊で消費されており、(他の地ビール同様)他市で飲まれることは少ない。 デュッセルドルフには「五大醸造元」と呼ぶべき、大手アルトビール醸造元が5つ存在する。

五大: Uerige, Frankenheim, Schumacher, Schlüssel, Füchschen

ここでは、これらを五大醸造元と呼ぶことにし、その条件はいずれも醸造元をデュッセルドルフ市内に持ち、他市でそのアルトビールが飲むことはできない、ということである。

さらに細かく調べていくと、五大ほどではないものの、地域的にはそれなりに高いシェアを保持している醸造元もある。

中堅: Schlösser, Gatzweiler, Diebels, Kürzer

上記の中でもSchlösserは特にシェアが大きく、感覚的だが市内北部の飲み屋では見かけることがもっとも多い(それはかつて、市内北部に醸造所があったことと関係があるはずである)。さらに、最後のKürzerは、デュッセルドルフでは一番新しく生まれたアルトビールで、昨年秋に醸造所が正式にオープンし、創業を開始した。
  
【ローカル・アルト】

上記のような醸造元とは別に、デュッセルドルフ近郊都市にて個別に発達していったアルトビールが存在し、それが本稿で取り上げる「ローカル・アルト」である。これらはデュッセルドルフに醸造所は存在せず、また店にも卸していないため、基本的にその醸造元でしか飲めない味であり、アルトビールファンとしては是非、押さえておきたいところ。

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