2008年4月30日水曜日

ドイツ立ち飲み事情考察2

やはり完全に文化の違いなのか、日本人のように立ち飲みを待ち合わせに使ったり、私のように何軒かはしごして回ることは最初から想定してないらしい。つまり、あくまでも「座りの席を待つ間にビールを飲みたいがためのスペース」(少なくともKölnやDüsseldorfでは。)さらにいえば、混んでくるとそうした待ち合い客のための立ち飲みスペースだけでは足りず、近くのテーブルやたばこの自販機の上にビールを置いて飲んでいる。

上述のような理由のため、日本の立ち飲みでいう所の「アテ」は存在しない。そもそも存在し得ないのかも。ただ、よほど狭い・待ち合い場所に過ぎない、以外はメニューが用意されていて、ちゃんとオーダーすれば持って来てくれる(キャッシュオン)。例えば最近よく訪れる、Mühlen Kölschでは待ち合いの立ち飲み席がわずか数席しかなく、メニューも用意されていないので席が空くまでビールを飲んで待っているか、飲まずに立ち尽くすしか無いようである。逆にDüsseldorfのZum Schlüsselのある通りの立ち飲みは、どこも通りに面してたくさんの立ち飲みスペースが用意されており、中のレストランのメニューもオーダーできるようである。

立ち飲み席が十分に用意されているのは、基本的に大手の醸造元のケースが多い。彼らは多くのレストランを持っていて、様々なタイプの店でもてなすことができるからだ。座りのレストラン、内外の立ち飲み、ビアガーデン、地下レストランなどだ。反対に、そこまで大手ではないが固定客層のある醸造元の場合、たいていはその醸造所がそのままレストランになっている場合がほとんどなため、レストラン+立ち飲み席というパターンが多い。また、大手でもそうでなくても、立ち・座りに限らず、基本的にわんこビール。

このわんこビールという習慣、果たしてドイツ全土でこうなのか、ある限られた州のみなのか、はたまた旧西側だけなのかどうかということは今後の私の課題ということで。

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