2011年6月14日火曜日

299 Finnland Helsinki - MINUUTTI BAARI Nopeaan Janoon

ヘルシンキ旅行。「かもめ食堂」のロケ地が見てみたい、そんな単純な理由でふらっと旅行に行ってきた。

そんな思いつきの旅だったからか、宿だけ予約して、あとはまったくのノープラン。
とにかく、迷った。東西南北がさっぱりつかめない。起点となる場所はヘルシンキ中央駅(Rautatientori)。

中央駅ならば観光案内所があるだろうと駅構内をふらふら・・・すると、あった。観光案内所立ち飲みが!

十分なスペースが有るにも関わらず、完全に椅子を排除した、完立ち。これは久しぶりに嬉しい。ドイツのビールも売ってるなーと思いながら、店内へ。

なんかお店のおねーさんが昔北千住の南蛮渡来にいらっしゃた方に似てる。もちろんフィンランド語は喋れないので、おぼつかない英語で注文。ちなみにフィンランドは、あまりに自国の言葉が難しすぎて、スウェーデン語や英語の普及率が9割を超えていて、ほぼ確実に英語が通じる。イギリス本国より高いんじゃないのかw

すると、ここでなんと意外な展開が。パスポート見せろ、と初めて(ここ大事)言われた。ドイツでも、日本でも、一度も言われたことのなかった、年齢確認。思わず「間違えてくれてありがとう」って言ってしまった。

でも、店を訪問したのは朝9時。そんな時間に未成年がビール立ち飲みに来ないでしょ。

2011年6月3日金曜日

298 Ratingen Ost - Ratinger Brauhaus

前置きが長くなったが、「ローカル・アルト」を探訪する旅に出てみた。旅と言っても、近隣都市だから電車で10分程度の本当にごく小さな旅である。

今回訪問したのは、デュッセルドルフの北東に位置する街、Ratingen。ここに、世界で唯一ここでしか飲めないという、ローカル・アルトがあるという。

最寄のRatingen-Ost駅から市内中央に向かって徒歩10分程度進むと、「Ratinger Alt」の醸造元である「Ratinger Brauhaus」が右手に見えてくる。訪問したのが祝日の夕方というのもあり、外の立ち飲みコーナーは既にかなりの混雑、中に入ってカウンターで立つことにする。

さて、早速アルトを注文すると運ばれてきた。

写真

一口飲んで、うまい!これは個人的にはアルトビールの中でもかなり高得点な味。なんというか、苦味と甘みのバランスが絶妙。Frankenheimほど苦味が前面に来ず、かといってKürzerほどはっきりとした甘さがない。0.2mlで1.20ユーロという価格設定もごく普通。

ローカルビール企画、一軒目にして幸先の良い 出だし。こうなったら、他の近隣都市のローカルアルトにも期待できそう。(更新いつになるのやら・・)

アルトビール概論

デュッセルドルフの名物とされているアルトビール(Altbier)は、上面発酵の茶褐色のビール。名前のAltは、「古い」という意味だが、これはビールが古いのではなく、上面発酵というビールの製造方法が古いため。

で、そのアルトビールは基本的にはデュッセルドルフ近郊で消費されており、(他の地ビール同様)他市で飲まれることは少ない。 デュッセルドルフには「五大醸造元」と呼ぶべき、大手アルトビール醸造元が5つ存在する。

五大: Uerige, Frankenheim, Schumacher, Schlüssel, Füchschen

ここでは、これらを五大醸造元と呼ぶことにし、その条件はいずれも醸造元をデュッセルドルフ市内に持ち、他市でそのアルトビールが飲むことはできない、ということである。

さらに細かく調べていくと、五大ほどではないものの、地域的にはそれなりに高いシェアを保持している醸造元もある。

中堅: Schlösser, Gatzweiler, Diebels, Kürzer

上記の中でもSchlösserは特にシェアが大きく、感覚的だが市内北部の飲み屋では見かけることがもっとも多い(それはかつて、市内北部に醸造所があったことと関係があるはずである)。さらに、最後のKürzerは、デュッセルドルフでは一番新しく生まれたアルトビールで、昨年秋に醸造所が正式にオープンし、創業を開始した。
  
【ローカル・アルト】

上記のような醸造元とは別に、デュッセルドルフ近郊都市にて個別に発達していったアルトビールが存在し、それが本稿で取り上げる「ローカル・アルト」である。これらはデュッセルドルフに醸造所は存在せず、また店にも卸していないため、基本的にその醸造元でしか飲めない味であり、アルトビールファンとしては是非、押さえておきたいところ。